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イメージ写真:Yoshi Canopus/CC BY-SA 4.0

天狗

日本の都の空637年(舒明天皇9年2月)

鼻が高く赤ら顔で、山伏の姿をして空を飛ぶ天狗。実は最初は空を流れる星の名前でした。日本書紀に残る最古の記録から、山の妖怪へと姿を変えていった天狗の歴史をたどります。

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■ガチな話

  • 天狗は日本の伝承に登場する神や妖怪ともいわれる伝説上の生き物で、山伏の服装に赤ら顔、鼻が高く、翼があって空を飛ぶとされる。
  • 天狗という語はもともと中国で、凶事を知らせる流星を指していた。空中で爆発する火球の大音響を、天を駆ける犬の姿に見立てたものとされる。
  • 日本での初出は『日本書紀』舒明天皇9年2月(637年)。都の空を大きな星が轟音を立てて流れた際、学僧の旻が「流星ではない、天狗である」と述べたとされる。
  • 平安時代に再登場した天狗は山の妖怪とされるようになった。奈良時代からの役小角の山岳信仰とも習合し、山で起きる怪異は天狗の仕業と呼ばれた。
  • 鼻が高く赤ら顔で、一本歯の高下駄を履き羽団扇を持つ現在の天狗の姿は、近世以降に解釈されるようになったものとされる。

○ウワサ

  • 俗に人を魔道に導く魔物とされ、外法様ともいう。
  • 山伏が死後に転生した姿で、魔界の一種である天狗道に落ちるという解釈もあった。
  • 天狗を山の神とみなし、狗賓や山人と呼ぶ地域が今も残っているという。

△たぶんこう

  • 中国で流星の爆発音を犬の吠え声に見立てたことが、名の起源だという説明がある。日本書紀の旻の発言も、流星の轟音を天狗の吠え声になぞらえたものとされる。
  • 平地の人々が山を異界として畏れ、そこで起きる怪異を天狗の仕業と呼んだという説明がある。これが天狗を山の神とみなす傾向につながったとされる。

?まだナゾ

舒明天皇の時代から平安時代中期まで天狗の記録が途絶える理由や、流星としての天狗が山の妖怪へ変わった経緯は、記録の上で語り切られていない。『日本書紀』で天狗を天狐と同一視する記述との関係も、まだ議論が続く点とされる。

出典

  1. Wikipedia「天狗」
  2. Wikipedia (English) "Tengu"

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